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筆、墨、紙、硯
   
筆・墨・紙・硯から成る「文房四宝」は、中国美術史の重要な構成部分である。その中の筆と紙は、書写や絵画の道具として中華文明の伝承に極めて大きな役割を果たしており、
造紙術は、火薬・羅針盤・印刷術と並ぶ中国古代科学技術の四大発明の一つである。その中の硯は、独特の美しさを有し、詩・書・画・彫刻・金石芸術の結晶とも言える。
「文房四宝」とは筆、墨、紙、硯のことを言い、古来より文人の書斎に揃っている中国の伝統的な四つの文房具である。「文房四友」、「文房四侯」とも呼ばれる。「文房四宝」には様々な種類のものがあり、素晴らしい作品も多い。中でも、浙江省の湖筆、広東省の端硯、安徽省の徽墨及び宣紙がもっともよく知られている。
湖筆は古くから「文房四宝」の筆頭とされている。筆の穂には羊や兎などの毛が用いられ、長い歴史と優れた技巧を誇る。徽墨には千年以上の歴史がある。墨のおりや香りがとても良く、墨色も極めて鮮やかで、何十年が経っても変質しない。宣紙は産地の安徽省宣城にちなんで名づけられた。紙質は白く、丈夫で弾力に富む。また、虫食いが少なく、変質しにくいことから、「紙の王様」と呼ばれている。端硯は石質が硬く、滑らかで、墨を磨りやすいという特徴がある。素朴で上品なことから珍重されている。
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